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トップページ >  セミナー情報 >  【論文紹介】拘縮に対するストレッチが関節包に及ぼす病理組織学的影響 ―ラット膝関節4週間固定モデルを用いた検討― 渡邊 昌規.理学療法科学 24(3):403-409,2009

【論文紹介】拘縮に対するストレッチが関節包に及ぼす病理組織学的影響 ―ラット膝関節4週間固定モデルを用いた検討― 渡邊 昌規.理学療法科学 24(3):403-409,2009


拘縮に対するストレッチが関節包に及ぼす病理組織学的影響
―ラット膝関節4週間固定モデルを用いた検討―

渡邊 昌規.理学療法科学 24(3):403-409,2009

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研究の目的

関節拘縮に対してストレッチがどのような効果を持つか、特に関節包組織に病理組織学的な変化があるかを検討。

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方法

• ラットの膝関節を4週間固定し、拘縮モデルを作製
• 2群に分けて比較:
   治 療 群:ストレッチを実施
   非治療群:通常飼育のみ
• ストレッチの方法:体重の半分の重量で持続的にストレッチ、60秒間実施後に10秒間休止×5サイクルを1日1セット、週5日、4週間実施
• 「可動域」と「関節包組織の病理変化」を評価


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結果

• 可動域:治療群で有意に改善
• 関節包組織:群間に有意差なし(ストレッチによる組織変化は認められず)


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結論

ストレッチは拘縮による可動域制限の改善に有効である。
ただし、関節包組織そのものの病理変化には影響を及ぼさない可能性がある。

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【この論文を読んだ感想】
拘縮に対してストレッチは可動域制限の改善に有効な手段ですが、関節包組織の変化に有意差がなかったことから、可動域制限の改善は筋組織主体の効果であったと理解しました。拘縮におけるエンドポイントの違いやEcho画像観察での関節包の肥厚程度などを観察することで責任病巣の特定が可能かについて検討していきたいと思いました。さらにストレッチのセット数の増加や期間の延長が、関節包の拘縮改善効果があるのかについて引き続き調査していきたいと思いました。